河野談話のあの文言も最終決定するまでには、もちろん関係者のあいだにいろいろな意見がありました。外政審議室でも、少し筆が走りすぎてるのではないかというような意見もあったんですけど、最終的にこれでいこうということになりました。あの文言は、外政審議室が事務方として作成にあたり、私も官房長官も入って検討し、総理にも十分ご相談のうえ決めたわけです。だから、いまあの河野談話について、慰安婦問題にそもそも反対する人たちが、とんでもない談話を出した、けしからんと言って、だれがどうしたというようなことを言うのですが、あの表現は官邸のなかでみなで相談して、最終的に決めたものなのです。当然外務省、厚生省、労働省など、関係する省庁には全部連絡して決めたわけですから、あれは内閣の意思でして、特定の人の意見ではない。内閣の責任で出した談話だということは間違いありません。
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