私はその場で承知しました。私は次のように考えました。従軍慰安婦みたいな状況があってもおかしくない。その他にも類似する被害が出ています。この慰安婦の被害は戦争によって生じた被害の一部にすぎない。
それに対して一番いい適切な処理方法は、いかにして慰安婦の心身をいたわってあげるかである。生活の支援をして、人生の晩期に、よりよい暮らしをするための援助をするーーそれが最も適切で、非常にプラクティカルなことであると。アジア女性基金は意味のあることだと考え、人道的立場からも支持してあげるべきだと思いました。そのとき衞藤先生から、頼さん、アジア女性基金の事業を引き受けたら、かなりの圧力が加えられますよ。社会ないしは政府、各界からも非難してくるよと。そういう覚悟がありますかと聞かれたんです。私は、もちろん持っていますと答えました。正しいことと思ったら何も憚らずにやっていきます。(全文はこちら) |